ペベリンスキーズ・ブログ

ペベリンスキーのチラシの裏。

胃炎 gastris

急性胃炎 acute gastris

胃粘膜の急性炎症であり、炎症が粘膜固有層まで。症状は上腹部痛、吐血。内視鏡にて縦走する発赤(櫛状発赤)が見られる。

腐食性胃炎や薬剤(NSAIDs)由来の胃炎、アルコールやストレスによる胃炎などがある

急性カタル性胃炎(ヘリコバクターピロリへの感染による急性胃炎

慢性胃炎 chronic gastritis

原因としてはピロリや免疫由来。

  • 表層性胃炎 superficial gastritis(胃粘膜表面で軽い炎症のある状態)
  • びらん性胃炎(炎症により胃粘膜表面がえぐれた状態)
  • 萎縮性胃炎 atrophic gastritis(胃粘膜の炎症が長く続いたために胃粘膜自体が萎縮し薄くなっている状態。一番多い)
  • 肥厚性胃炎(胃粘膜表面が正常より厚く見える状態)

急性胃粘膜病変 acute gastric mucosal lesion, AGML

臨床検査にて胃粘膜に異常所見を認めるもの。 病理的には急性胃炎と急性胃潰瘍病変を伴うもの。 すなわち粘膜固有層のみの炎症病変と粘膜筋板を浸潤する潰瘍病変が同時に生じる。
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