ペベリンスキーズ・ブログ

ペベリンスキーのチラシの裏。

医学用語

看護用語

看護のことば terms (読みやすくて便利)
http://homepage3.nifty.com/Nowral/46_Kango/nsterm.html

医学用語

メディカルライティング・コラボ協会(JAMWC)の臨床・看護・治験的な医療用語集
http://www11.plala.or.jp/jamwc/jaYougosyu.html
呼吸器関連用語集
http://www2.synapse.ne.jp/insomnia/resp/contents/word.html

単位

医学用語読み方辞典3: 臨床でよく使われる単位(音訳の部屋)
http://hiramatu-hifuka.com/onyak/tani-med.html

脳出血と脳梗塞

脳梗塞(CI)治療

  • 血圧管理(脳梗塞では血圧は下げない)

脳血管には自動機能と呼ばれる機能があり、血圧が上下してもある範囲内であれば、血管を収縮・拡張させることにより、脳循環を一定範囲内に保つことができます。
しかし、脳梗塞に陥った部位の脳血管では、この自動調節機能が破錠しているため、脳循環が血圧に左右されるようになります。
脳梗塞急性期の場合、閉塞した血管の支配領域周辺には、まだ梗塞には至っていないペナンブラと呼ばれる領域があります。
ここでは、細胞の活動は停止していますが、細胞は障害されたおらず、血流の回復と共に細胞の機能も回復する可能性が残っている領域です。
このペナンブラへの血流は、血圧をある程度高めに保つことによって供給されますが、不用意に血圧を下げると、脳灌流圧が低下してペナンブラ領域への血流が保てなくなるので、脳梗塞の範囲が広がってりまいます。
したがって、脳梗塞の発症直後は、無理に血圧を下げないほうがよいです。
ただし、あまり高すぎる場合には出血性梗塞の危険があるので、収縮期血圧で140〜150mmHgくらいにコントロールしたほうがよいと言われています。
出血性梗塞のについて予測し、血圧が高い場合には血圧コントロールの値について、Drに確認をしていく事が大切です。
http://www9.plala.or.jp/sophie_f/disease/cerebral24.html

脳浮腫

  • 虚血性脳浮腫

最も強い脳浮腫は脳梗塞の時にみられ、塞栓領域の脳組織が、完全に低吸収域の脳梗塞になります。脳腫脹は3〜7日頃が最も強く、脳ヘルニアをきたすことも少なくない。血管原性脳浮腫と細胞毒性脳浮腫の混在したもの

  • 血管原性脳浮腫

血管壁が損傷して血漿成分が細胞外腔(細胞間質)に漏れ出ることによる浮腫

  • 細胞毒性脳浮腫

脳血流の低下や低酸素血症による脳低酸素からくる脳細胞の障害による浮腫
http://www9.plala.or.jp/sophie_f/disease/cerebral34.html

脳内出血(ICH)

脳内出血の多くは(60%)は高血症を基盤とする高血圧性脳内出血です。
高血圧と動脈硬化により脳細動脈が壊死を起こし、微小動脈瘤ができます。
そこに、強い力(高血圧)がかかることにより、その微小動脈瘤が破れて脳出血を引き起こすのです。アルコール常飲者、肝機能障害者、血小板減少症の患者さんでは止血機構の作用が悪く、大量出血になる傾向があります。

診断は診断はCTにて行われます。血腫は発症から1週間以内であれば、高吸収域(白く見える)で、その後は淡い白色になり、最終的には1ヶ月以降は等吸収域ないし。低吸収域(黒く見える)になります。

くも膜下出血(SAH)

subarachnoid hemorrhage (SAH))は、クモ膜下腔に出血が生じ、脳脊髄液中に血液が混入した状態をいう。クモ膜下出血は全脳卒中の8%を占め、突然死の6.6%がこれに該当すると言われている。クモ膜下出血は高齢者よりむしろ壮年期の人に多いとされる。また一度起こると再発しやすいという特徴がある。

  • 原因

多くは脳動脈瘤の破裂(約80%)によるもので、その他に頭部外傷、脳腫瘍、脳動静脈奇形や脳動脈解離の破裂によるものなどがある

  • 診断

頭部CTスキャン(クモ膜下腔に高吸収領域が見られる。脳動脈瘤の好発部位としては前交通動脈(Acom)、中大脳動脈の最初の分枝部、内頚動脈-後交通動脈(IC- PC)とされている。)、MRI、腰椎穿刺、脳アンギオ
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A2%E8%86%9C%E4%B8%8B%E5%87%BA%E8%A1%80

SMT 胃粘膜下腫瘍

SMT 胃粘膜下腫瘍

submucosal tumor,SMT。胃隆起性病変としてみられる非上皮性腫瘍を臨床的所見に基づいて命名したもの。胃の粘膜下層以下の胃壁内に何らかの腫瘍性病変がある疾患を意味する。X線検査にて圧迫像、内視鏡ではbridging fold(正常粘膜下に粘膜下腫瘍が潜んでいるために、隆起した正常粘膜の上をあたかも架橋するように襞が走行している様子)が見られる。
http://xakimich.hp.infoseek.co.jp/gastro-intestinal/node25.html
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クッションサインや超音波内視鏡検査にて精査する。GIST、リポーマ、シストに分かれる。

GIST ジスト、消化管間質腫瘍

gastrointestinal stromal tumor。食道・胃・小腸・大腸などの消化管の壁にできる腫瘍で「粘膜下腫瘍」と呼ばれる腫瘍の一種。GISTの腫瘍細胞は、消化管粘膜の下にある筋肉層の特殊な細胞(カハール介在細胞)と同じ起源から発生したもので、おもにKITまたはPDGFRαという蛋白の異常が原因となっています。
GISTは疫学的には年間10万人に2人程度の発症率といわれており、近年、消化管全般に幅広く分布する間葉系腫瘍(Gastrointestinal mesenchymal tumor:GIMT)の大部分を占める1つの腫瘍単位とみなされるようになりました。
http://www.gist.jp/index.html

Lymphoma リポーマ、リンパ腫

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内容物が超音波内視鏡検査(EUS)にて白く描出される。

Cyst シスト、嚢腫

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内容物が液性のため、超音波内視鏡検査(EUS)にて黒く抜ける。※画像は食道粘膜下のCyst。

胃解剖用語

胃解剖用語

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胃角部 anglar region (angulus) , gastric angle
胃体部 gastric body,corpus of the stomach
胃底部 fundus (fornix)
穹窿部 fundus (fornix)
後壁 posterior wall , p.w.
小彎 lesser curvature
前壁 anterior wall , a.w.
大彎 greater curvature
噴門 cardia
幽門 pylorus
幽門部(前庭部) pyloric (antral) zone
幽門輪 pyloric ring

JSGE - 上部消化管 > 生理 - 消化器病学用語集
http://www.jsge.or.jp/glossary/e_search.php?c1=%BE%E5%C9%F4%BE%C3%B2%BD%B4%C9&c2=%B2%F2%CB%B6

(5):胃の構造(1):胃底の違い

○ 胃の区分と名称には、解剖学的名称とX線学的名称とがある。また、『胃癌取扱い規約』(参考文献1)が採用する機械的区分もある。(参考文献2)

 1)解剖学的名称 :

    噴 門
    胃 底
    胃 体
    幽門部


 2)X線学的名称 :

    噴門部
    胃体部
    胃底部
    幽門部(胃前庭部)


 3)機械的区分 :(『胃癌取扱い規約』の区分)

    胃の大彎および小彎を3等分し、それぞれの対応点を結んで、胃をU(上部)、M(中部)およびL(下部)の3つの領域に分ける。


○ 胃底 (Fundus)という用語は解剖学とX線診断学では、その部位が違う。胃底は、「胃内部に流動物がたまる膨らみ」であり、解剖学的にみると背臥位に置いた死体の胃で噴門の左側の膨らみが低位となるため、ここを胃底という。これに対してX線診断学では、かつて立位で検査していたため、造影剤のたまる尾極部を胃底という。


○ MeSH用語でのGastric Fundus ( 胃底 )は、そのScope Noteで、次のように述べられている。

 Scope Note :
 The superior portion of the body of the stomach above the level of the cardiac notch.

 胃底とは、噴門切痕のレベルより上の胃体の上方の部分をいう。
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消化器系の解剖学的MeSH用語 - Gastroenterology System(消化器系)
http://homepage3.nifty.com/sisoken/GastroAnatomy.htm

Erosion 侵食、びらん

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胃の粘膜に起きた炎症によって粘膜表面に損傷が見られる状態のこと。びらんがあると、吐血や下血が起こることもある。

COPDについて

慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease ; COPD
喫煙や有害な粉塵を長年月、吸入し続けると、次第に肺や気管支が弱っていきます。主に肺のどの場所が痛むかによって、慢性肺気腫(息切れが主な症状)が発症したり、慢性気管支炎(慢性的な咳や痰が主な症状)が発症したりします。
これらの病気で共通しているのは、有害な粉塵を吸い続けた結果で発症していることと、大なり小なり息をはきだす力が衰えているという状態になっていることです。息をはきだしにくいという症状を閉塞性という言葉で表し、これらの病気を併せて慢性閉塞性肺疾患COPD)と呼ぶようになりました。だから、肺気腫COPDに含まれるのです。

これらの病気では気管支の強度が低下しています。このため、息をはきだすときに空気が通過する気管支が潰れやすいのです。
管支が潰れると、濁った息を吐き出す力が弱まります。濁った息を吐き出しにくいということは、体を動かしている間に体内の空気がどんどん濁っていくということです。重症になればなるほど、気管支は潰れやすく、体を動かした時の体内の空気も濁りやすくなります。
このように息を吐き出しにくいことを、気流制限と表現しています。気流制限のことを閉塞性換気障害と呼ぶこともあります。
COPDでは下の肺の標本のように、緻密な肺の構造が失われ、肺全体のしなやかさも失われています。
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診断

気流制限(閉塞性換気障害)があるかどうかで診断します。また、その気流制限がどの程度かによって、重症度を決定します。気流制限は息のはきだしやすさで判断しますが、具体的には1秒間でどれくらい息をはきだせるかを調べます。
この量を1秒量といい、これを調べる検査をスパイロメトリーといいます。

コピペ元

呼吸器科のご案内 - 大阪けいさつ病院
http://www.oph.gr.jp/pub/consultation/respiratory/policy_detail12.html

プロトロンビン時間

プロトロンビン時間は、肝細胞疾患の重症度を表す。プロトロンビンは肝臓でビタミンKの関与で生成されるため、肝実質障害(生成障害)や閉塞性黄疸(ビタミンK吸収障害)で時間延長する。測定値の表示には、凝固時間(秒)のほかに、プロトロンビン比(検体凝固時間/対照凝固時間)、活性値(%)がある。
正常値は、凝固時間:10〜13秒。プロトロンビン比:0.9〜1.1。プロトロンビン活性:70〜140%
異常値の場合、重症肝障害(劇症肝炎、肝硬変、急性肝炎など)、閉塞性黄疸、ビタミンK欠乏(長時間の点滴や抗生物質の大量投与によるビタミンの吸収不全)、DIC(血液凝固因子が大量に消費)などの可能性がある。また、経口抗凝固薬(ワルファリンなど)を服用しているときにもPTの延長がみられる。
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http://www.bkanen.net/inspection.html
http://www.pluswellness.com/checkup/ippan/0080058000/

手術を受ける場合、出血しても血液がきちんと固まるかどうか、事前に検査を受ける。試験管に入れて37度に保ち、どのくらいの時間で固まるかを調べるのだ。この時間を『凝固時間』という。通常は5〜15分で固まる。
血液はザラザラした面にふれると固まる性質がある。試験管では、ガラスの表面が粗いので固まるが、血管の内面は滑らかな為、体内をサラサラと循環する。しかし、動脈硬化になり血管の内面が荒れてくると、血液は固まりやすくなる。この為、動脈硬化は脳梗塞心筋梗塞の引き金になりやすい。
血液を凝固させる物質は複数ある。肝臓で作られたプロトロンビンという物質もその1つ。出血すると、この物質がトロンビンに変わり、さらに、血液中のフィブリノーゲンという物質を水に溶けないフィブリンに変え、血液を固める。
プロトロンビンが作られるまでの時間を『プロトロンビン時間』といい、肝機能などを調べる指標にもなる。血漿を取り出し、カルシウムなどを加えて固まるまでの時間を測定するが、正常値は10〜12秒と考えられている。
http://www.naoru.com/purotpronbin_PT.htm

INR 国際標準比

International normalized ratio
検査に用いる組織トロンボプラスチンは生物由来の製剤であるために、製造ロットや製造業者によって結果が異なってくる。この差異を標準化するために考案されたものが International normalized ratio(INR, 国際標準比または国際標準化比。PT-INRとも表記される)である。各業者は、製造した組織トロンボプラスチンごとに国際感受性指標 (International Sensitivity Index、ISI)を表示する。ISIはそのロットが国際標準試料とどれだけ異なっているかを表示したものであり、その値は通常1.0から1.4の間である。検体のプロトロンビン時間の正常対照試料に対する比を、正常対照試料のISIで累乗したものがINRとなる。PT時間の正常値は11-13秒、PT-INRでは0.80-1.20である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%93%E3%83%B3%E6%99%82%E9%96%93

活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)

血液凝固機能が障害されて血が止まらなくなる『血友病』のスクリーニング検査として行われるのが、『活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)』の検査です。

トロンボプラスチンというのは、血小板や白血球に含まれる血液凝固因子の一種であり、血友病は男子だけに発症する家族因性の遺伝疾患です。血友病の場合には先天的に血液凝固の第8因子と第9因子が欠損しているので、部分トロンボプラスチンが機能しなくなり血液が固まるまでに長い時間がかかってしまいます。
活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)の検査では、患者の血漿に、部分トロンボプラスチン試薬と塩化カルシウム混合液を加えて血液が固まるまでの時間を測定します。

活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)の基準値は『約20〜40秒』であり、それ以上に長い時間がかかる場合には、血友病などの原因となる血液凝固因子の欠損や異常が考えられます。活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)の時間が延長される原因には、血液凝固因子の異常以外にも、血液凝固因子を生産する肝機能の障害(肝炎・肝硬変)が考えられ、ビタミンK欠乏症や骨髄腫などによっても血液が固まるまでの時間は長くなります。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~mind/vision/es004/healthcare012.html

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎 Ulcerative colitis;UC
大腸に潰瘍やびらんができる原因不明の疾患。クローン病とともに炎症性腸疾患 (IBD, Inflammatory bowel disease) に分類される。1973年に厚生省の特定疾患に指定された。

症状

炎症は通常、肛門に近い直腸から始まり、その後、その奥の結腸に向かって炎症が拡がっていくと考えられています。腸に起こる炎症のために、下痢や粘血便(血液・粘液・膿の混じった軟便)、発熱や体重減少などの症状があらわれます。病状は、おさまったり(緩解期)、悪化したり(活動期)を繰り返すことが多い。
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原因

若年成人に好発し、罹患数は増加傾向にある。最近は高齢発症も珍しくない。原因は完全には解明されていないが、免疫抗体の異常が原因とされている。
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また、潰瘍性大腸炎は家族内での発症も認められており、何らかの遺伝的因子が関与していると考えられています。欧米では患者さんの約20%に炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎あるいはクローン病)の近親者がいると報告されています。

治療

原則的には薬による内科的治療が行われます。しかし、重症の場合や薬物療法が効かない場合には手術が必要となります。

内科的治療

〈5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤〉
5-ASA製剤には従来からのサラゾスルファピリジン(サラゾピリン)と、その副作用を軽減するために開発された改良新薬のメサラジン(ペンタサ)があります。経口や直腸から投与され、持続する炎症を抑えます。

〈副腎皮質ステロイド剤〉
代表的な薬剤としてプレドニゾロンプレドニン)があります。経口や直腸からあるいは経静脈的に投与されます。この薬剤は中等症から重症の患者さんに用いられ、強力に炎症を抑えますが、再燃を予防する効果は認められていません。

〈血球成分除去療法〉
薬物療法ではありませんが、血液中から異常に活性化した白血球を取り除く治療法で、LCAP(白血球除去療法:セルソーバ)、GCAP(顆粒球除去療法:アダカラム)があります。副腎皮質ステロイド剤で効果が得られない重症や難治性患者さんの活動期の治療に用いられます。

免疫抑制剤
これらの薬剤には、アザチオプリン(イムラン)や6-メルカプトプリン(ロイケリン)、最近ではシクロスポリン(サンディミュン)があります。基本的には、5-ASA製剤や副腎皮質ステロイドに無効か効果不十分な患者さんと副腎皮質ステロイドが中止出来ない患者さん、いわゆる難治性潰瘍性大腸炎に使用されます。

外科的治療

潰瘍性大腸炎の多くは薬物治療でコントロールできますが、下記のようなケースでは手術の対象となることがあります。

(1)大量出血がみられる場合
(2)中毒性巨大結腸症(大腸が腫れ上がり、毒素が全身に回ってしまう)
(3)穿孔(大腸が破れる)
(4)癌化またはその疑い
(5)内科的治療に反応しない重症例
(6)副作用のためステロイドなどの薬剤を使用できない場合

手術は大腸の全摘が基本となります。以前は人工肛門を設置する手術が行われていましたが、現在では肛門を温存する手術が主流です。この手術は大腸を取り除いた後、小腸で便を貯める袋を作って肛門につなぐ方法です。この手術方法で患者さんのQOLは飛躍的に向上されています。

アフタ性大腸炎

「アフタ」とは赤い斑点の意味です。赤い斑点の多発する大腸炎を内視鏡診断としてアフタ性大腸炎とよびます。
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これは細菌性腸炎の場合と炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎など)の初期の場合があります。経過を見てから最終診断を下すことになります。

またこれら2者とは別にアフタが持続的にみられる「慢性的なアフタ性大腸炎」もあります。おそらくは軽症の炎症性腸疾患と考えられていますが、原因は不明で治療法について(抗生物質を飲むべきか、ペンタサを飲むべきか)結論はでていません。

コピペ元、関連サイト

難病情報センター|潰瘍性大腸炎 特定疾患情報
http://www.nanbyou.or.jp/sikkan/009.htm
腸にやさしく - 潰瘍性大腸炎の方のコミュニティサイト
http://www.ibduc.org/

虚血性大腸炎

虚血性大腸炎 ischemic colitis;IC;イスケミック・コライテス

細菌や薬剤などの特別な原因が無いのにもかかわらず、腸管で突然、循環障害が起こり、腹痛などの消化器症状が起きる病気で、2つのタイプに分けられる。
Aタイプは、腸管の動脈である腸管膜動脈が閉塞するタイプと、Bタイプは閉塞はしないで血の巡りが悪くなって虚血が起きるタイプがある。Aタイプは、腸管が壊死して腹膜炎となり、ショック状態に陥り、死亡率は40〜80%の高率。Bタイプは、さらに一過性と狭窄型、そして予後の不良な壊死型に分けられる。
この一過性型と狭窄型が虚血性大腸炎といわれ、下行結腸からS状結腸にかけての左腹部に起こりやすい。50歳以上に患者が多く、特に女性によく見られる病気である。動脈硬化の高度な人に多いとされ、高血圧や糖尿病患者は要注意である。

症状

突然の激しい腹痛、下血、下痢で発症します。典型的には左下腹部の腹痛で、新鮮血の下血がみられます。悪心(おしん)、嘔吐、発熱が認められることもあります。直前に便秘をしていることが多いようです。

診断

多くの場合S状結腸や下行結腸に発赤、出血、浮腫、縦走潰瘍(消化管の縦方向に沿ってできる細長い潰瘍)などがみられます。注腸造影検査でも母指圧痕像(thumb-printing sign)といわれる粘膜の浮腫による変化や縦走潰瘍が認められます。まれに上行結腸や横行結腸に病変を認める場合もあります。
症状が典型的な時は容易に診断できますが、薬剤性腸炎、感染性腸炎、クローン病などとの区別が難しいことがあります。血液検査では白血球増加、炎症反応上昇がみられますが、虚血性大腸炎に特徴的というわけではありません。

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縦走潰瘍

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注腸造影における母指圧痕像(thumb-printing sign)

好発部位

虚血性大腸炎は大腸のどの部位にもおきますが、とくに多いのが下行結腸です。次に多いのがS状結腸直腸の境目です。これらの場所は、大腸を栄養する主な動脈のつなぎめにあたり、血流が乏しいためとされています
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治療

虚血性大腸炎は、重症度から一過性型、狭窄(きょうさく)型、壊死(えし)型に分類されます。約半数は一過性型で、短期間のうちに軽快し後遺症も残りません。狭窄型は急性期を過ぎたあと大腸に狭窄が残るものをいい、腹痛や下痢が続くことがあります。狭窄が高度の場合には手術が必要になることもあります。壊死型は比較的まれですが重症で、激しい腹痛から症状が急速に悪化します。敗血症やショック状態を合併して死に至る場合もあり、壊死した大腸の外科的切除が必要です。