ペベリンスキーズ・ブログ

ペベリンスキーのチラシの裏。

ステロイドとケナコルト

ステロイドとは

  • ステロール・・OH基を持つステロイド。植物性ステロールなど。
  • 胆汁酸・・胆汁に含まれる。脂質の乳化作用。
  • ステロイドホルモン・・ホルモン作用をもつステロイド

ステロイドホルモン

  • 性ホルモン・・男性ホルモン(テストステロン)、女性ホルモン

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  • 糖質コルチコイド(副腎皮質ホルモン)・・コルチゾール、コルチゾンなど。血糖調節。
  • 鉱質コルチコイド(副腎皮質ホルモン)・・アルドステロンなど。Na,Caの濃度調節。血圧調節。

医薬品としてのステロイド

副腎皮質ホルモンがもつ抗炎症作用から、アレルギー性疾患のほか、さまざまな病気の治療に用いられる。

・・免疫系に直接作用するため、迅速で強力な効果が得られる場合が多い。副腎皮質ホルモンは人間にとって必須なホルモンであるが、疾患治療を目的に連続投与された場合は過剰状態となる。そのため、肥満、高血圧、糖尿病、骨粗鬆症、高脂血症など、さまざまな副作用を惹き起こす。また使用を急にやめると、原疾患が急激に悪化することがしばしば起こる(いわゆるリバウンド現象)。このようなことを背景に、抗炎症性ステロイドの使用については効果と副作用のバランス関係が取りざたされ、「諸刃の剣」などと呼ばれることもある。現在、医薬品として用いられる抗炎症性ステロイド剤は、作用の強さや投与経路などさまざまな選択肢がある。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%C6%A5%ED%A5%A4%A5%C9

ケナコルト

アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患に対して、軟膏などのステロイドが発売されている。最近では早期食道がんに対するESD治療後の再狭窄防止のためのケナコルト局注などが行われている。

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筋注用ケナコルト:フッ素付加副腎皮質ホルモン製剤
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軟膏用ケナコルト:ステロイドの「トリアムシノロンアセトニド」と抗生物質の「フラジオマイシン」配合

医薬品情報検索イーファーマ:筋注用ケナコルト 薬品情報、添付文書情報など。
http://www.e-pharma.jp/dirbook/contents/data/prt/2454402A3025.html

花粉症対策とステロイド

昨年は花粉がものすごく多かったのに、注射を1本打っただけで全く症状がなかったのです。これは治ったのかも、と喜ぶ反面、あの注射がひょっとしたら怖いものではないか、という心配もあります。いったいどのような注射なのでしょうか。教えてください。お願いします。

A:お答えします。注射1本でシーズンを乗り切れるのはステロイドホルモンの注射「ケナコルト」だと思います。確かに効き目は優れていますが、副作用についても知っておく必要があるでしょう。

・・・(中略)・・・
ステロイドの副作用

そこでより強い作用を持ったもの、となるとステロイド薬があります。ただしこれはご存じの方もおられると思いますが、強力な作用の代わりに副作用も少なくありません。具体的には、子供の場合成長に影響を与える可能性が指摘されていますし、思春期の女の子の場合、排卵にも影響を与えるといわれています。

また、ステロイドの一般的な副作用には免疫力(抵抗力)の低下・糖尿病・胃潰瘍骨粗鬆症白内障や緑内障があります。これらの多くは比較的高齢の方で起こることが多いのですが、子供でも起こる可能性がないとは言えません。

なお、喘息で使う吸入ステロイドや、直接鼻に噴霧する点鼻薬ステロイドは体内に入る量はきわめて少ないので、上に書いたような副作用は通常起こりません。効果を最大限に、副作用を最小にするように開発された薬なのです。問題になるのは内服や注射の薬です。

All about :特集花粉対策 花粉症・喘息の魔法の薬!ステロイドの功罪
http://allabout.co.jp/contents/sp_kafun_c/childrenshealth/CU20060313A/index/