ペベリンスキーズ・ブログ

ペベリンスキーのチラシの裏。

大腸ポリープの画像診断

ポリープの分類

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@Cancer Image Reference Database
copyright Tadakazu Shimoda/Takahisa Matsuda ,National Cancer Center

表在型(0型)

  • I(隆起型)
  • I p(有茎型)
  • I sp(亜有茎型)
  • I s(無茎型)

II(表面型)

  • II a(表面隆起型):II a + dep・LST-NG(側方発育型腫瘍-非顆粒型)・LST-G(側方発育型腫瘍-顆粒型)
  • II b(表面平坦型)
  • II c(表面陥凹型):II c + II a ・ II a + II c ・ I s + II c

隆起型(1型)
潰瘍限局型(2型)
潰瘍浸潤型(3型)
びまん浸潤型(4型)
分類不能(5型)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%85%B8%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%97

LST

LST;laterally spreading tumor 側方発育型腫瘍
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陥凹(かんおう)型がんとLST

大腸がんには、腺腫といわれる隆起したポリープの他に、 陥凹型がん(写真1、2)といわれる日本で発見された早期に発育する危険ながんや、 LST(大腸の壁を這うように発育、発見が難しく発見時には大きくなって発見されることが多い)というがん(写真3、4)があります。
これらのがんは、現昭和大学教授工藤進英先生のもと、過去15年に渡って当クリニック院長や全国の俊英なる内視鏡医が集まり、 研究・報告を行ってきた結果として現在では、日本の大腸内視鏡検査技術は世界をリードしています。
http://www.terai-clinic.jp/guide3.html

ピットパターン pit pattern(工藤、鶴田分類)

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I型 類円型の正常パターン
II型 星芒状、乳頭状で 正常よりもやや大型のパターン
IIIL型 管状で 正常よりも大型のパターン
IIIS型 類円型あるいは管状で 正常よりも小型のパターン
IV型 脳回状、樹枝状のパターン
V型 無構造型、不整型
※I型が正常ないし炎症、II型は過形成ポリープ、III型やIV型は腺腫あるいは癌、V型は癌が疑われるパターン。
http://iiharaiin.com/add_cpi_polyp0.html

・・一つ一つが○もしくは楕円で終わる「closed type」と絨毛状、管状、不整形など、模様が一つで完結しない「open type」この2種類にわけると危ない病変のほとんどが、「オープンタイプ」・・
http://ameblo.jp/kenzaburou41/entry-10061305151.html

インジゴカルミン

食品衛生法上の青色2号。かつては天然インディゴが唯一の原料だったが、1900年ごろに合成インディゴがとって代わり、今日ではほぼ全てが合成品である。上部消化管内視鏡大腸内視鏡での色素内視鏡検査に用いられ、病変部やヒダの集中にたまることでコントラストが付く。

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観察時に、少しでも疑わしいと感じた場合には必ずインジゴカルミンによる色素散布を行う(図1参照)。これにより、通常観察では発見が困難な表面型大腸腫瘍の発見率は向上する。内視鏡治療のみで十分根治可能な表面型病変の中には診断の難しい症例が数多く存在しており、その意味からも色素散布は必須である。
http://www.i-ibd.net/report/naishi3_2.html#2

ピオクタニン

ピオクタニンは、化学名: 塩化メチルロザニリンという合成化合物で, 一般的にはクリスタルバイオレットという色素として知られています。本品は1860年頃に合成され, 1890年にStillingによって治療に用いられました。その用途は, 糞線虫や蟯虫の抗原虫薬として1930〜1940年頃に用いられたこともありますが, その後は主に殺菌消毒剤として使用されています。
http://www.jarmam.gr.jp/situmon/pioct.html

ピオクタニン染色+拡大内視鏡

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ピオクタニン染色下の強拡大像である。病変頂部の陥凹面は不整の強い VI pitからなり、Invasive pattern と診断した。有茎性病変ではあるものの、SM深部浸潤癌と判断し外科手術を選択した。
@Cancer Image Reference Database: rectosigmoid colon
http://cir.ncc.go.jp/cirweb/ImgDetail?LANG=J&A_CD=7&RTRV=DIAG&BROW=MODA&IMG_NO=05&CSNO=0095&T_MOD_CD=07100100&S_RANGE=KEY&F_LV=70&SEL_YN=N&A_RANGE=KEY&P_RANGE=OL

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Magnified chromoendoscopic observation shows a pit pattern primarily consisting of type IIIs-IIIL in the depression but an unclear pit pattern in the small nodule.
@Cancer Image Reference Database
http://cir.ncc.go.jp/jp/index.html

NBI

NBI;Narrow Band Imaging System 狭帯域画像システム
観察光の波長を狭小化することで、主に表面血管構造を中心に微細観察を施行する。現在様々な分類が提唱されている。(wikipedia)
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http://www.kpu-m.ac.jp/k/sun/sentan/end2.html

・・・新型内視鏡、NBIは、光源(照明装置)の先端に、青い光だけを通すフィルターをとりつけ、患部に波長の短い青い光があたるようにして観察するものです。
癌ができると、栄養を運ぶため非常に細い血管ができることから、癌細胞の周りには正常細胞には見られない不整形な模様ができます。
NBIでは、狭帯域に絞って調べるため、この模様の部分が強調され、正常細胞との見分けがつきやすく発見出来る確率が高い優れものなのです。
50年以上の飲酒歴と喫煙暦が2大危険因子とされている食道癌、口腔・咽頭癌は拡大内視鏡で上皮乳頭内毛細血管ループ(IPCL)の形態変化とNBIで茶褐色域とその境界を見ることにより超微小癌も発見が可能となりました。
@東大医学博士による胃腸科肛門科の最新医療ブログ
http://blog.ichou-koumon.com/?eid=333857#sequel

FICE

FICE ;FUJI Intelligent Color Enhancement
フジノンと国立千葉大の共同開発によるフジノン版NBI。これを用いることで病変境界は明瞭となり、さらに拡大観察を併用することで血管やpit patternの観察が可能となる。
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http://www.kpu-m.ac.jp/k/sun/sentan/end2.html

AFI

自家蛍光電子内視鏡装置。正常背景粘膜はグリーン調、腫瘍性病変はマゼンダ調に表示される。
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http://www.kpu-m.ac.jp/k/sun/sentan/end2.html