ペベリンスキーズ・ブログ

ペベリンスキーのチラシの裏。

胃炎の分類とメチレンブルー染色

急性胃炎とは?


ストレス、薬(特に解熱鎮痛剤)、暴飲暴食、コーヒー、香辛料などの強い刺激が原因で胃の粘膜が傷つくのが急性胃炎です。はなはだしい場合は急性胃潰瘍となり激しい腹痛、吐血などのため入院が必要になります。しかし、基本的には一時的な現象です。胃の粘膜は非常に再生能力が高く、数日で傷は修復されます。

慢性胃炎とは?

急性胃炎とは異なり原因がなくても自然に進行する胃炎です。急性胃炎のような強い症状はないのですが、あたかも「持病」のように一度、なると治ることなくゆっくりと何十年にもわたって進行します。原因は患者さんの不摂生ではなくて・・・・ピロリ菌の持続感染です。

慢性胃炎の分類


いくつかの分類法がありますが、実質的には初期段階の活動性炎症のある時期(表層性胃炎)と、後期の、活動性炎症の無い時期(萎縮性胃炎)にわけるのが単純明快です。

表層性胃炎とは?


いわば急性期、活動期にある胃炎です。顕微鏡でみると好中球(急性炎症をおこす細胞)が粘膜内にたくさんいます。ピロリ菌感染に対して人体の免疫系が活発に防御反応を起こしている時期です。

萎縮性胃炎とは?


表層性胃炎が「炎症の火が燃えた状態」にたとえるなら萎縮性胃炎は「燃え尽きた後」にたとえられます。細胞が分裂する活力を失い、細胞数が減少します。粘膜がうすく脆弱になります。

腸上皮化生とは?


萎縮性胃炎が更に進むと細胞が変性します。メカニズムは不明なのですが胃の細胞があたかも腸の細胞のような性質に変わります(腸上皮化生)。この状態になった方は胃癌の危険性が高く、毎年、胃カメラを欠かすべきではありません。

胃上皮化生とは?


逆に十二指腸粘膜が強い胃酸にさらされて胃の細胞のような性質に変わります(胃上皮化生)。これは十二指腸潰瘍と深い関係があります。(癌とは関係ありません)

コピペ元:http://naisikyou.com/iii/what2.htm

メチレンブルー染色

光学顕微鏡で細胞の核を観察するときの染色液としてよく使われる。白点病や尾ぐされ病などの魚病薬としても用いられる。
メチレンブルーは胃粘膜からは吸収されず、腸粘膜からのみ吸収されるため、内視鏡検査において腸上皮化生の検出に利用される。