ペベリンスキーズ・ブログ

ペベリンスキーのチラシの裏。

ラシックスとハンプ

ラシックス

成分名:ラシックス
商品名:フロセミド、ラシックス、フルセミドなど

降圧利尿剤。腎臓の尿細管での塩分と水分の再吸収を抑え、尿量を増やす。血液中の無駄な水分が減ることと、血管壁のナトリウムが減ることにより血圧が下がる。
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適応:高血圧症(本態性、腎性等)、悪性高血圧、心性浮腫(うっ血性心不全)、腎性浮腫、肝性浮腫、末梢血管障害による浮腫

ハンプ

成分名:カルペリチド
商品名:ハンプ

ヒト心房性Na利尿ペプチド(hAMP)の薬理作用をもった心不全治療薬。

適応:急性心不全を呈した患者でEFが35%以上で収縮期血圧が100mmHg以上の場合に適応がある。心係数(CI)が2.2以下の場合は強心薬や昇圧剤を併用して使用する場合が多い

薬理作用:腎血管の拡張により緩徐な利尿作用による前負荷の軽減のほか、血管拡張による後負荷の軽減および心筋細胞のアポトーシス、ネクローシスを防止する心筋保護の作用をもつ。利尿薬と血管拡張薬を合わせたような作用となるが、電解質代謝異常、不整脈の発生といった副作用が極めて少なく急性心不全の治療薬として非常に好まれる。副作用としては血圧の低下と徐脈があるため、低血圧、右室梗塞、脱水の状態では使用禁忌となる。

備考:血中hANP濃度は心不全の程度を反映する。