ペベリンスキーズ・ブログ

ペベリンスキーのチラシの裏。

クローン病

本疾患は原因不明で、主として若い成人にみられ、浮腫、線維(筋)症や潰瘍をともなう肉芽腫性炎症性病変からなり、消化管のどの部位にもおこりうる。消化管以外(とくに皮膚)にも転移性病変がおこることがある。原著では回腸末端をおかす(回腸末端炎)と記載されたが、その後口腔から肛門までの消化管のあらゆる部位におこりうることがわかった。臨床像は病変の部位や範囲による。発熱、栄養障害、貧血、関節炎、虹彩炎、肝障害などの全身性合併症がおこりうる。
〔WHOのCIOMS(Council for International Organizations of Medical Sciences.医科学国際組織委員会)による概念(1973)を一部改訂〕
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病型

本症の病型は縦走潰瘍、敷石像または狭窄の存在部位による(例:小腸型、小腸大腸型、大腸型、直腸型、胃・十二指腸型など)。これらの所見を欠く場合は特殊型とする。特殊型には多発アフタ型や盲腸虫垂限局型などがある。
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臨床症状

腹痛、下痢、体重減少、発熱、肛門病変などがよくみられる症状である。ときに虫垂炎に類似の症状、腸閉塞、腸穿孔、大出血で発症する。また、腹部症状を欠き、肛門病変や発熱(不明熱)で発症することもある。
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内視鏡所見

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アフタ様潰瘍/縦走潰瘍/敷石像

http://www.gpro.com/knowledge/d3/d3_03.htm