ペベリンスキーズ・ブログ

ペベリンスキーのチラシの裏。

脳血管内治療について

頚動脈について

http://web.sc.itc.keio.ac.jp/anatomy/angio%28nerve%29/av-10.html
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Anterior cerebral artery 前大脳動脈
Middle cerebral artery 中大脳動脈
Posterior communicating artery 後交通動脈
Basilar artery 脳底動脈、バジラ;BA
Carotid sinus 頚動脈洞;CS
Vertebral artery 椎骨動脈;VA
Subclavian artery 鎖骨下動脈
Brachiocephalic trunk 腕頭動脈
Common carotid artery 総頚動脈;CCA
External carotid artery 外頚動脈;ECA
Anterior communicating artery 前交通動脈;ACA
nternal Carotid Artery 内頚動脈、アイカ;ICA

動脈瘤(破裂・未破裂)に対するコイル塞栓術

動脈瘤とは、脳血管の分岐部の血管壁が嚢状に拡張したものです。脳動脈瘤が破裂した場合、くも膜下出血をきたします。
一度破裂した動脈瘤は、無処置の場合、再破裂する危険性が非常に高いため、通常は再破裂予防の手術が必要です。これまでは開頭クリッピング術が標準的治療として行われてきましたが、細いカテーテルを瘤まで到達させる技術が進み、開頭をしなくても治療ができるようになりました。

電気的に離脱可能なプラチナ製のコイル(Guglielmi detachable coil: GDC)を開発して以来、開頭クリッピング術が困難な動脈瘤に対する治療法として、GDCによる脳動脈瘤瘤内塞栓術が世界中で広く行われるようになりました。
http://web.kanazawa-u.ac.jp/~med28/cli/ope/op04.html
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狭窄に対するステントを用いた血管形成術(CAS)

脳梗塞や一過性脳虚血発作を起こした方の頚部内頚動脈を調べると、アテローム斑による血管の狭窄が見つかる人がいます。
この狭窄が70%を超えている場合には、薬だけをのんでいるよりも、内膜剥離術という手術によって血管内腔を広げたほうが脳梗塞の発症が抑えられることが明らかにされています。
2004年には、高年齢、重度の心疾患・肺疾患保持者など、内膜剥離術を行うにあたり危険度の高い患者群に対しては、ステントを用いた血管形成術(carotid artery stenting; CAS)の方が、より安全に治療を行いうるとの報告がなされました。
http://web.kanazawa-u.ac.jp/~med28/cli/ope/op04.html
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