読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ペベリンスキーズ・ブログ

ペベリンスキーのチラシの裏。

APRVについて

YouTube - APRVとは:APRVの基本事項

APRV(Airway Pressure Reliese ventilation)

f:id:pebbleinsky:20100116141054g:image
高いCPAP圧を用いると酸素化能の改善が期待でき、また、呼気解放により換気補助(CO2の排出)が期待できる。しかし、CPAP期間中に換気抑制を生じる欠点もある。したがって、圧差を多くしても、一概に換気補助が増加するとは限らない。いづれにせよ、自発呼吸の存在を前提条件であり、また、換気補助能力に限界がある点が適応上の制約である。

APRVについて - 人工呼吸管理に関するブログ - Yahoo!ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/rikimaru1979/8431419.html

ARDS(呼吸不全の最重症タイプ - 心不全による肺水腫以外の呼吸不全で、PF比:PaO2÷FiO2が200以下のもの)において、通常のCPAPでは自発呼吸を残した呼吸管理を行うことはなかなか困難です。パーミッシブ・ハイパーカプネア(こんだけ重症の呼吸不全なんだから、二酸化炭素の貯留はある程度は大目に見ようよっていう考え方)にならざるを得ないこともしばしばです。
(中略)
ARDSであれば驚きの20-30cmH2O程度のPEEPをかけます。この高い気道内圧下で自発呼吸をさせます。イメージは簡単だと思いますが、無気肺でつぶれてしまった肺胞を高い圧をかけて広げてやる感じです。肺胞を開いたopen lungの状態を作って、その上で(最も人工呼吸器による肺障害を少なくできる)自発呼吸をさせます。

…でも、はじめから高いPEEPがかかってますから、ある程度肺が膨らんだ状態からの自発呼吸になってしまいますよね。この減少した換気量を補うために、リリースと呼ばれる喚起補助を行います。リリースですが、高いPEEPから一気に0cmH2Oまで圧を開放してやります。一気に圧が解放(呼気にあたる)されますから、このときCO2がはけます。今までの換気法では、圧をかけて(タイダルを吸わせて)喚起補助をしてましたよね。ここが大きな違いです。画期的!!!

でも、圧が0cmH2Oになるってことは、膨らんでた肺胞が虚脱してしまいますよね。(圧をかけて膨らませてた風船が、圧解除でつぶれてしまう。)で、このリリースですが、ごく短時間(通常0.4-0.6秒以内)で終了して、高い圧に戻してやるため、内因性のPEEP(風船は空気の出口がせまいため、空気が出て行くときに内側から圧がかかります)がかかったまま、肺胞が虚脱する前に呼気が終了します。

つまり、APRVは
①ARDSのようなCO2がたまりやすい病態でも自発呼吸が温存でき、
②高圧相は高い気道内圧で肺胞を開き、リリースのときは内因性のPEEPによって肺胞が虚脱しない換気法なんです。

まとめ:HighPEEPは20-30cmH20、lowPEEPは0chH20、Tlow(リリース時間)は0.4-0.6sec(内因性PEEPにて再虚脱を防止)

APRVの基礎と臨床 - RST*Blog
http://icuweb.biz/blog/archives/2008/01/27-004238.php

注意点はAPRVを用いると血液ガスが良くなるけれど,それに騙されてはいけないということ。レントゲン所見と血液ガスは必ずしも一致しないため,血液ガスが良くなったからと言ってレントゲン所見を確認せずに抜管すると痛い目にあうと言われていました。
(中略)
Phighの設定は重要で,肺胞の解放圧+αへの対抗圧を推定,わからないときは25cmH2Oから開始してみる。リリース時には圧基線を0にせず,AutoPEEPを作る。P Highを下げたら必ずT Highを延ばす。T lowは圧解放時の流量波形とAutoPEEPのかかり具合から設定し,通常0.4〜0.8秒程度。

ちなみに,APRVの再開通効果は,8時間後から酸素化改善効果をみせはじめ,16時間以降はさらなる効果は見られないそうです。

離脱については,P Highの下げ幅は1日に2,3程度にすること。Pを下げるよりも早くTを延ばすのが大切なのだそうです。